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うつ病の症状は、調子のいいときと悪いときの波がある。

その波は、一日のなかでも起こる場合もある。
よく見られるのは、朝に症状が悪化し、午後から夜にかけてだんだんよくなっていくという症状だ。

朝は、調子が悪いが、夜にはすっかり元気になるので自分はうつ病であると思っている患者も少なくない。

しかし、このような波のある状態も、うつ病の症状の一つなので、放っておくと症状を悪化させる場合もある。

うつ病にかかると、色々なことに関して悲観的な考え方をするようになる。

「全て自分が悪いのだ。自分の能力が劣っているからである。自分は生きている価値のない人間である。そして、他人からもそう思われているのだ。自分がすることは、全て悪い結果を生み出すのだ。うまくいったとしてもそれはたまたまであり、次は失敗するだけなのだ。物事は完璧にうまくいくか、全く駄目であるの、二極のどちらかである。完璧に物事を運ぶことができない私は全く駄目な人間である。私なんかが幸せになれるはずがないのだ。」

頭のなかで浮かぶシナリオは全て自分が悪者であり、自分は生まれながらに欠陥がある人間であると、妄想するようにもなる。
些細な他人の行動も、自分が嫌われているからではないか、全ては自分のせいではないかと、悲観的な方向で結びつけて考えるようになり、最後は、「私なんか死んだほうがましなのだ」と自殺願望を持つようになることも少なくない。

このような発想を持ち出した患者と付き合う近しい人たちは、患者のいうことを鵜呑みにしてしまうと、本当に患者が能力がなく不幸な人間であるのではないかと思うようになってしまう。

しかし、悲観的な考え方をするのは、うつ病という病気のためであり、患者自身が他の人より能力が劣っているわけでも、幸せになれない人間であるわけでもない。うつ病という病気によって、患者自身の考え方が歪んでいるだけであり、患者自身の人格とは何ら関係がないことを忘れないようにしなければいけない。

自殺願望

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うつ病が重くなると、「死にたい」という気持ちが生まれ、実際に自殺を企てることも少なくない。

「生きていても意味がない」「こんなに辛い思いをしてまで生きていたくない」「自分は生きている価値がない人間だ」「自分が生きていると周囲に迷惑がかかる」などど、思いは人それぞれだ。

そして、うつ病になると、気持ちを抑制する力も弱くなっているため、普通では考えられないような行動に出ることもある。周りの人は「まさか本当に自殺まではしないだろう」と気楽に考えるべきではない。

行動の変化

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うつ病患者にあらわれる症状として、他人が見てすぐわかる、行動の変化が起こることがある。

異様に体の動きが鈍くなったり、口数が減ったり、応答するまでの時間が長くなったりすることがある。
ひどいときは、寝たきり状態になることもある。

また、強い焦燥感のために、じっと座ることができず足踏みをはじめたり、落ち着きがなくなり体を動かしたりずっとおしゃべりをしているようなケースもみられる。また、異様にしつこくあれこれ訴えつづけることもある。

睡眠障害

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うつ病の患者に多くみられる身体症状として睡眠障害があげられる。青年期のうつ病や双極性うつ病においては「過眠」の症状があらわれることもあるが、多くの場合うつ病の睡眠障害といえば「不眠」である。

不眠には寝つきが悪い「入眠障害」、眠りが浅く熟睡感がない「熟眠障害」、夜中や早朝に目が覚めて眠れない「早朝覚醒」などがある。

眠りに入るときや、目が覚めたときに、抑うつ気分がとても強く、後悔や自責の念、将来の悲観にかられ、悩みながらうとうとと寝返りを繰り返す症状が起きる。またいやな夢を多くみることもある。
朝、目が覚めたときに、今日もいやな一日がはじまると思うと憂鬱で、何もかも投げ出したいと思い、自殺を図る場合もある。

人間の眠りには「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り」とがある。この2つの睡眠を眠っている時に何度か繰り返し、朝を迎える。そして、ノンレム睡眠はおよそ睡眠の前半の3分の1に多くあらわれ、レム睡眠は後半の3分の2に多くあらわれる。

健康な成人の場合、まずノンレム睡眠が訪れ、だんだん入眠から60~90分くらいすると、最初のレム睡眠があらわれる。

しかし、うつ病の場合、レム睡眠の訪れが早くなり、入眠後すぐにレム睡眠があらわれるという症状が起こる。つまり、健康状態では明け方近くに出るはずのレム睡眠が、うつ病患者の場合、寝入ってすぐにあらわれるのである。

こういった睡眠パターンの崩れが、不眠をおこしたり、日中の体調や心のバランスを崩していくことにもなる。

うつ病の症状の1つとして、食欲が増減することがあげられる。

・何を食べても味を感じることができない
・前まですごく美味しいと思っていたものを食べてもなんとも思わない
・食べなくてはいけないから無理をして食べているだけだ

といったように、食欲が減退することもあるし、

・食べているときだけ落ち着く
・甘いものや炭水化物が無性に食べたくなる
・ずっと食べ物のことを考えている

など暴食に走ることもある。

こういった急な食欲の増減が影響して、短い間に過度の体重の変化が起きることもある。

うつ病の症状の1つとして、今まで興味があったことや喜びを感じてたことに、何の関心や興味もわかなくなることが挙げらる。

普段なら、熱中できる趣味、音楽やスポーツ、読書、テレビを見ることなどに、無関心になったり、性的な関心や欲求も低下してしまう。

そして、自分の世界に閉じこんでしまい、ひきこもりの状態になってしむうこともある。
そして、笑ったり感動したり考えたりと、普段なら普通のことができなくなり、とても辛い状況が続く。

抑うつ気分

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うつ病の症状として、抑うつ気分が上げられる。

患者の多くが「悲しい」「落ち込んでいる」「何もやる気がおこらない」「憂鬱だ」「希望が感じられない」「生きている実感がわかない」などの気分を訴える。

勿論、どんな言葉や言い回しで表現されるかは、その人の環境や生い立ちによってさまざまである。
「一人でいると寂しい」「なぜか涙がでてくる」「自分いやでたまらない」「テレビを見ても楽しくない」などといった訴えもある。

ついには「死にたい」「生きているのがいやになった」という気持ちに至ることもある。

また、落ち込んだ心の状態は現れず、外に対して攻撃的な態度を示す患者もいる。
とくに、感情をうまく表現することを知らない子供や青少年の場合は、苛立ちや気まぐれなどの症状があらわれ、人やものにあたったりすることも少なくない。

うつ病のなかでも色々なタイプがある。
おなじうつ病でも、一人一人、個性は違うのは勿論、過去の環境、現在の環境、病気の程度などで症状が変わってくるからだ。

ひとつのタイプとして、元気がなくなり、見るからに生のエネルギーそのものが低下している状態がある。気分がひどく落ち込み、どんなことにも無関心・無気力になってしまうのだ。話しかけても会話することが困難であったり、何を聞いても上の空だったりする。そして、症状が悪化すると、外に出ることもしなくなり、寝たきり状態で部屋に引きこもり、話すこともできなくなる。

また、他のタイプとして、気持ちの落ち込みのために不安や焦りが強くなる状態がある。
「こんな自分でいいのだろうか。このままではいけない。なんとかしなければいけない。」という焦燥感にとらわれて、気持ちばかり焦ってしまうのだ。せかせかしているので一見元気にみえるが、正常な判断や行動がとれないため、全てが空回りしてしまう

このように同じうつ病であっても、症状が人によって異なる。

気持ちの落ち込みが強く、何もできなくなってしまう人もいるし、逆に不安が先走りしイライラ動き回る人もいる。また、身体的な症状だけがあらわれる人もいる。そして、色々なパターンが絡み合ってあらわれる人もいる。

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